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You shall have a baby [今日のねっとりポイント] [英語-Tips]

未来形(っていうの?)のWill, is going to, shallについてです。
私は英文学部を出ている訳でも文法の専門家でもないので、文法についての専門用語が曖昧で済みません。日本語の文法用語は主に忘却の彼方、ある程度高度な文法用語は英語でそのまま覚えているので、どうも統一感がないのですよね・・・。

今日は基本に立ち返って未来形の三つの動詞の使い分けについて突っ込んでみました。
日本の学校で習う範囲だとWillは意思を伴った未来(I'll be there soon.)is going toはある程度予定された未来(He is going to visit us this summer.) shallはよくわからんから、SFのキャラクターとか悪役とか占い師がかっこつけた台詞を言う時。(You shall die!!!)ていう感じの理解だと思います。

そして基礎力確認のため、新しい先生からもらったプリントにおなじみの以下のような問題がありました。
当てはまる動詞(+助動詞)を全て選びなさいってやつです。

She [      ] have a baby. (will, is going to, shall)

まあ、優等生的に言ったら当然is going toが正解なんですが、せっかく個人授業を受けているので、ではなぜ他の2つがだめなのかをしつこく聞きました。

最初にShe is going to have a baby.(赤ちゃんが生まれるんだって)が正解な訳は、一番ニュートラルな言い方だからだそうです。これには文字通りの意味しかなく、なんの含意もありません。

She will have a baby.(赤ちゃんが生まれるはずだよ)
willには予言的要素も含むということは皆様もご存知だと思いますが、この場合ではwillのその用法が強く影響を及ぼしてしまうようで、もしwillを使っていった場合その話者は「彼女が子供を作るために何か努力している現在を知っていると言うことをほのめかす」というような文になってしまうようです。だからもし、2人の関係が親友同士で、以前から子供が欲しいーという会話を頻繁にし、家族計画の話もしたことがあって、その話を3人目の友達に話す。というシチュエーションなら使わないこともない。ということになりますね。あえて日本語に訳すとすれば「○○ちゃんには近々赤ちゃんが生まれるはずだよ!」になるかな?

そして最後のShe shall have a baby.(彼女には直赤子が宿るだろう、ひゃーはっはっはっは)
shallも未来を予測したときに使う助動詞ですが、willとの違いは話者がその未来に干渉できる強い力を持っている、ということだそうです。いうなれば、話者の力によってその未来が引き起こされたということです。だから、現代英語では大体小説やドラマの中で、権力者や予言者がshallと言う言葉を使う機会しか耳にしないのですね。ダースベイダーやパルパティーンがよくYou shall die!とか言ってるのは、やつらが絶対的な力を持って指の人ひねりで普通の人たちを殺せるからなのです。だからShe shall have a baby.とか言っちゃった日には、あなたが彼女を小部屋かなにかに閉じ込めて、そこに自分が行ったか、男を放り込んだかして彼女を妊娠させた状況があってこの発言があるということが暗黙の了解となります。

イギリスではIが主語の場合オフィシャルな文章でShallを結構見かけます。それは1にShallの方が格調が高い、2にIが主語の場合willと比べても、結果として意味が同じだからなんだと思います。(私見です)しかしShallはくれぐれも他人には安易に使わないように・・・。

語学学校行っただけだと、とくにshallの辺りの解釈までは、たどり着かないか、先生がめんどくさがって「あーそれはwillと大体一緒だよ」とか投げやりな説明を聞かされるだけなので、今回のねっとり講義はとても役に立ちました。May forth be with you.

 


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"Harry, your eyesight really is awful." [今日のねっとりポイント] [英語-Tips]

週1回のねっとりポイントの時間です。週一回を目標としていても、ねっとりしたいポイントが見つからないときはない時もあります。今週はハリーのオーディオブックを聞いてたときに耳に入ってきた

"Harry, your eyesight really is awful."
Harry Potter and the Deathly Hallows, P49, PP21.

についてです。
ポイントはなんでreallyの位置がBe動詞の前なのか?ということです。
まあ、結果から言ってしまうと、強調表現の一種。だそうです。

You are really a wonderful man.(「あなたはいつも本当に素敵な人ね」)
You are a really wonderful man.(「あなたって本当に素敵な人ね。」)

すごーく微妙な違いなのですが。結構意味する所が違うようです。2番目は普通のセンテンス。私らが英作するときに作るような文章ですね。意味する所もそのままナチュラルに、reallyがmanにかかって、「あなたって本当に素敵な人ね。」そのままの感じかな。対する1は見て分かるようにreallyの位置が違うので、話者の意図が少し違った所にかかってきます。日本語にしてしまうとどうしても例2と同じ文章になってしまうので、説明が難しいのですが、あえて訳すならば「あなたはいつも本当に素敵な人ね」という感じですかね。例2は、普段は何もしない旦那さんがたまたま今日は食器を洗った、という場合などに使いますが、常日頃から家事を手伝ってくれるすばらしい旦那さんを褒めたたえて言う場合は1となる訳です。

同じような強調表現の例として(文法的には別かもしれませんが、話者の意図が文の構成に強く影響を与えていると言う意味で)、

I'm always forgetting a key.(いつも鍵忘れちゃうんだよね)

こんなのもありますやね。ちなみに、わたしはこれらの文章を目で見れば気づきますが、特にREALLYの部分にアクセントもなしに全体をすらすらっと言われたら、差に気づかない自信があります。[もうやだ~(悲しい顔)]

最後に、最初の例に戻りますと、ここでハーマイオニーは「ハリーの視力がすごく悪いんだね」ということを言いたいのではなく、むしろ「ハリーの視力って本当、ケチのつけようのない位最悪!」かなー。苦しー、訳せてない・・。

アカデミック、ビジネス関係の英文は曖昧さを回避するためにわざと文学的要素が混じり込まないように書いてあるので、適当に読んでも精読しても得られるものはあまり変わらないのですが(理解度以外は)、文学は例外が多い分だけ、それを読み解く楽しみがあります。


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The result, results and the results [今日のねっとりポイント] [英語-Tips]

英語のレッスンを再開してから、以前から気になりはするけど解決に至っていない英語的問題というのをちょこちょこ質問しています。こういう質問は得 てして難解であるので、相手にしてくれないネイティブも多いのですが、今習っている先生はプロの言語の先生(なんと自身は英語とドイツ語のバイリンガル+ フランス語も堪能)なので、むこうも楽しんで私に理解させようとしてくれているので、ありがたい限りです。

で、せっかく聞いても書き残して おかないと忘れてしまうので、ノート代わりにブログにエントリーします。

今日は日本人にとっての永遠のサブジェクトa, the, pluralについて質問してみました。 発端は街でよく見かけるCommunications departmentのSがどうして許されるのか?ということでした。ある程度のレベルの英語学習者はご存知の通り、名詞が名詞の前にくっつく時(形容詞 的扱いをする時)形容詞の代わりの名詞は通常単数形です。この例なんて非常に分かりやすいですね。
I ate a vegetable soup for lunch.(Source: http://cosmos.nobody.jp/grammar/compoundadjectives.html)
で、 わたしはいつまで経っても、このルールを差し置いてなぜCommunication"s"があえてS付きなのか理解できなかった訳です。

先 生の回答は最初:A communicationとCommunicationは違う。前述のCommunications Departmentの場合はいくつものやり取りのことを想定しているので、Communicationでは文脈に合わない。ということでした。

そ こで調べてみると、OALDでは
Communitation
1.[U]the activity or process of expressing ideas and feelings or of giving people information
2.[U](also communications) methods of sending information, especially telephones, radio, computers, ets. or roads and railways
3.[C](formal) a message, letter or telephone call

となっております。先生が言ったのは2のことですね。ということは、英語話者の頭の中 では、Communicationsは複数形の形を取りながらも、1つの形に集まった複合体のようなものと捉えられていることが分かります。そして同時 に、1の意味でのCommunicationと2の意味でのCommunicationを厳格に区別して考えていることも分かります。英語を勉強している としょっちゅうあることですが、この「一見同じ単語だけど、UとCで全然意味が違う」というのは、単数形と複数形の区別がない日本語話者にはひっ じょーーーーーに厄介ですね。(^^;)なにせ、ひとつひとつその違いを頭にぶち込んでいかないといけないのですから・・・。

UかCかという問題は、辞書に載っているものが一般的なものだ、という大前提のもと、ある程度使用者の意図によって変えることができるので、文脈によって はFoods DepartmentやVegetables soupというのもありだったりするそうです。ちなみに前者はある会社に実際に存在する部門ですが、「食材」を扱う、という意味を込めて複数形にしてある のだと思います。後者はMixed vegetables soupとして使ってあるので、やはり「さまざまな野菜」ということに主眼がおかれていますね。(ちなみにただのVegetables soupは一般的ではないと思います。)というかこの辺は、本当にネイティブスピーカーじゃないとその感覚がわからないのですが、日本人としてはそのロ ジックを知っておくこと位しか対処法がないですね・・。

そこから、じゃあThe result, results とthe resultsの違いは何なの?という話になりました。
このうちThe resultとresultsの違いは、上の件と同じように、話者が”result"をどのように考えているかが影響するそうです。例えば家の壁を塗り替 えていて、全体的な出来について"result"というときは”the result"になるし、バスルームと、キッチンと、子供部屋と・・・と具体的にポイントが頭にあってそれをさしている時は"results"。もし今年 の野菜の出来について話が進み、その中でも種類によって出来がまちまちだった場合は普通The resultと言ってからPotatoes are..., Tomatoes are...と言うだろうと言ってました。(ということが分かった所で、日本人には会話の中でそれをとっさに判断して区別する回路がない訳だが・・・)

最 後のThe resultsの場合は大体The results (of the survey in...)と言った感じで、resultsの中身を説明する用意がある、もしくは名前を挙げられる程明確である場合に使い、さらに、話者と対象者の間で 共通の理解がある(前に話したことがある、これからそれについて深く説明するなど)ときに使用するそうです。わたしはいつも英語を書くときにThe 複数形と複数形どちらを使ったらいいか分からなくなるのですが(ちなみにここはただの複数形で良いといつも直される)、一般的な場合はただの複数形の方が 妥当なようです。

うーん、書いていていまいちまだ自分の血となり肉となった気がしないので、これから英文を読む時特に気をつけていきたい と思います。


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おすすめPodcast [英語-Tips]

去年クリスマスプレゼントにIpod touchをもらって以来、Podcastには本当にお世話になっております。前のMP3プレーヤーでも手動で同じようなことやってたんだけど、やっぱり自動でやってくれるって言うのは便利やねー。

 1. とりあえずBBC系は必ずチェックです。無料とは思えない程の良質コンテンツ+リーディング
インタビューに出てくる人たちも、軒並み発音がきれいなので(政治家、教授ですからな)、自分の発音矯正に役立ちます。

私が聞いてるBBCの番組は
BBC NewsPod, Global News
でも上記の2つは結構内容がかぶるのですよねえ・・・。あとGlobalと歌っていながら、中東、インド、ヨーロッパの話題ばっかりだし。逆にNewspodの方は、なぜかあまりイギリス国内の事件に触れず、中東やアフガニスタン関係ばっかりやってるので、内容に興味持てないことがちょくちょく・・・。直接ラジオから聞いてる時代はRadio1もよく聞いていましたが、Podcast配信版は内容が変更されているので、(CMや歌がカット)あんまり面白くなくて聞いてません。この二つはワインで例えるとFullbodyの味わいです。これに似たので以前はThe Guardianもポッドキャスト配信してたんだけど、予算がつかないとかで打ち切りになっちゃったのですよね。あっちの方が内容が充実してたので残念。

2. Radio New Zealand New - the week in review
Kiwiアクセントを聞いてみたい方、Kiwiニュースに興味ある方は・・・。[ふらふら]
わたしはKiwiアクセントに慣れるために聞いておりますが、驚いたことに、ニュースキャスターや、ある程度教養がある人の話す英語は割りかしブリティッシュに似ていて、別に問題ないのです。それが、インタビューとかでローカルの人に切り替わる度に、何を言ってるのかもう・・・という感じに。このポッドキャストはスピードが遅いので聞きやすいです。話題が地味過ぎて面白くないけど。

3. Capital Breakfast with Johnny & Lisa by 95.8 Capital
これはポッドキャスト配信してないので、自分で録音しないといけないのですが、一押しラジオです。音楽、ラジオ、トーク、コマーシャルとなんでもあるので、聞いてて飽きません。ただ、本当に現地人向けの普通のラジオチャンネルなので、DJの発音はBBCのアナウンサーとは全然違うし(ちょっとコックニー入ってます)、電話とかでしゃべる人もロンドンの若者の「今」の顔が垣間見えます。(要するに、はっきりしゃべれ!!!と言いたくなるということ(笑))この番組に挿入されるトラフィックニュースと普通のニュースはかなり早口気味なので、わたしはこれがすっきり頭に入ってくると、「お、今日は調子がいいな」とある程度の指針にしております。今日はロンドンのどの地下鉄が止まってるかなーとか地球の裏側から分かってしまう優れもの。インターネットラジオを聞こうとすると、イギリスに住んでるか確認するダイアローグが出ますが、適当にイギリスの郵便番号を入れるとパスできます。BBCがフルボディーだとするとこれは陽気なシャンパンて感じ?

4. BBC Radio2 Jeremy Vine
CapitalもBBC2もイギリスに住んでいるときにラジオをきいていて見つけたものです。Jeremy Vineはお昼のテレホンディスカッションみたいなものなんですが、話題が本当に何でもありなので吹き出す程面白い日があります。これも残念ながらIpodで聞こうとすると自分で録音しないといけないのですが、気になるトピックが載っていたら、録音する価値ありです。割と教養が高い人しか電話してこないので、Capitalよりずっと聞きやすいです。あとJeremyの名司会ぶりにも注目ですね。

こんなものでしょうか。あと補足として、最近始めたシャドウイング用にStephen Fryのハリーポッター、さらに早い口語を聞くためDVDのドラマを使っています。英語の勉強を始めた頃は、ハリーのオーディオブックをリスニングの勉強用に使っていましたが、シャドウイングに使って口が追いつくようになりましたよ!!!!![もうやだ~(悲しい顔)] Stephen Fryのハリポタは本当に良質の教材なのでお勧めですよー。

と、以上、Kiwi Radioを除いてイギリス英語のポッドキャストでした。これだとまだ本当の若者のコックニーみたいな英語には対応できないのですが、それはイーストエンダーのDVDボックスでも買ってください。(笑)


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iphone/iphone touchで読書経験をさらに快適に [英語-Tips]

留学を終えてからこのかた、しばらく負抜けた蝉の抜け殻のようになって、ひたすら何もせず、2ちゃん読んだり読売小町読んだりYahooのコメントを読んで人生の無駄遣いをしてみたり、要するに、どうしようもない程堕落した生活をしていたのですが、ここへ来て傷ついた心身も癒え(笑)、また英語への情熱が帰って来たので、最近は1週間に1冊のペースでペーパーバックを読みまくっています。

思い返してみると、というか、自分の過去のエントリーを見てみると、どうやら昔は子供向けの小説でも辞書ひきひきだったんですが、最近は日本語の小説と同じ心構えで読んでも不自由しなくなったので、あんまり辞書は引きません。その辞書も昔は電子辞書を持ち歩いていたわけですが、起動の時間とか、調べるための作業の間に頭の中の小説が分断されるのがいやで、いまはiphone touchに辞書を入れ、出会った知らない単語の中でも特に強く「おれをしらべろ!!」とアピールしてくるヤツら以外は無視して読み進めます。

辞書は基本的に、インプットの場合OALDが気に入ってるので、本気で調べるときは第一にOALD使います。でもウェブ上だと提供されてないので、そんなときはDictionary.comの無料辞書でお茶を濁します。Dictionary.comもそれなりに使えますが、学習者用辞典ではないので用例がなかったり、説明に使ってある単語がよくわからんかったりして、そのあと言葉の「活きた」使用法を知るためにまたGoogleし直すことになるので、あまり好きではありません。とかいいつつも、無料だし、iphone touch用に無料アプリを提供してくれてたりするので、最近まではこの辞書を読書の際に使用していました。ちなみに、これの発音機能は音声が酷過ぎて笑えます。アメリカンアクセントが好きでないので、私はほとんど使いません。

Screen shot 2009-11-11 at 5.26.44 PM.pngScreen shot 2009-11-11 at 5.28.03 PM.png

んで。ちょっときのうカフェイン取りすぎて眠れなかったのでw、夜中にOALDのアプリはないのかと探しておった所、予想通りOALDはなかったのですが、WordBookという辞書が使いやすくていい!という噂を聞き、丁度$3程だったのでモノは試しとばかりに買っちまいました。

photo.jpg photo(2).jpg

photo(3).jpg

見た目的にも操作的にもDictionary.comのものとあまり変わらないんだけど、Definitionが多少分かりやすいかな?といってもやっぱり学習者辞典ではないので語数制限はかかってない模様。(くそ)もしWordbookの定義で分からなかったり、納得できなかった場合は外部リンクサイトに直接飛べるので、わたしはDictionary.com、英辞郎、Google、Wikipediaを設定しました。これだけ串刺ししておけばどうにかなるだろう・・・。(というかそこまでの作業をしなければいけないなら、たぶん理解をあきらめるな私は・・・)シソーラスがわざわざ専門のタブをあけなくても見れるのが、理解を手助けしてくれてよいですね。

ipod搭載の辞書使って論文書く訳ではないので、受信用辞書としては十分でしょう。早いし小さいし。布団に入って本読むのに、わからない単語をちょこちょこっと引くというシチュエーションには最適だったりします。ちなみに、翻訳の仕事をするときはなにげに英辞郎が一番活躍します。文章の意味が分かっても、それを適切な日本語にすることが難しいことが多いので、英辞郎の豊富な用例の数には非常に魅力的なのです。どれがその文脈上正しい訳なのかを見分けられる目が必要ですけどね。

ipod touchを去年のクリスマスにもらって以来、ほぼMP3プレーヤー(しかもプレイリストとか作ったことなし、ライブラリ全部突っ込んでいるだけ)としてしか使ってなかったのですが(汗) ここへ来てもう少しこいつを有効活用してやろうという機運が自分の中で高まっています。

とはいえ、Kindleでいつでも好きなように好きなだけ欲しい洋書をダウンロードできたら、こんなことしなくてもいいんだけどね♪

次回はポッドカースト(英国式発音)を活用したリスニング関係のTipsです。


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最近の騒動を見て思うこと [英語-Tips]

センター入試の季節ですね。
とはいえ私はエスカレーターだったので受けたことないんですけど。
しかし、毎年気になるのがこの手の記事

開始後、着メロ30秒間=再試験対象は1100人-センター試験・英語リスニング

該当者達にとっては一生を左右する大切な試験だろうはずなので、
再試験という処置は、まあ、適切じゃないかと思いますが、
毎年毎年発生するこの手のニュース(ICレコーダーが不調とか)、毎回読んでてあれっ?
と思います。

例えばTOEFLなんかのテスト。
コンピューター方式が導入されてから音がマシになったなんだと、話は聞きますが
(私はCBTのみ経験有り)、まー、その録音品質が悪いんだこれが。
※初めてパワープレップ聞いてその音質にびっくりした話はこちら
また、いくらコンピュータテストが導入されたとはいえ、一部屋に何十台ものPCがあり、
いろいろな人がいろいろな進行段階なので、運が悪いと自分がリスニング中に他の人が
ライティング中(すごいタイピング音)とか、隣の席のやつがすげー咳しまくりといったことも
普通にある。
でも、そんなん考慮してくれるような生やさしいテストではないです。
受験中はそんな血も涙もない・・・と愚痴も言いたくなったが、
ちょっと待て。
本質を考えてみてください。

何で英語のテストでリスニングがあるんでしょうか?
それは実際の生活の中で、「聞こえてくる音」だけから情報を拾う必要があるから
ですよね?
では実際の生活の中で、その「自分が欲しいと思っている音のみ」を拾える環境って
存在しますか?カフェ?地下鉄の中?講義室・・・?
おそらくそんな条件レコーディングスタジオぐらいしか当てはまらないでしょう。
私も大学院入学したての頃、レクチャー室では声が反響するので聞き取りが難しい、
ということを記事にしましたが、じゃあ、日本語に置き換えたときに
そんなのおかしいってレクチャー室に文句言いますか?
今思い返せば、TOEFLの音質がこの時代に”わざと”AMラジオレベルに下げられていたことも
いま海外で生活する身になると、すごくよく分かります。
実際使われている英語は周りのうるさい雑音+
ノンネイティブの場合母国語の訛りorネイティブの場合個人のアクセントなど
がそれに加わるわけですから。日本の英語のテストの素材は
「NHKから発行されている朗読ものの日本昔話のCDぐらい」
のクリアさを持っていると思っていただければ、
それがいかに現実離れしているかイメージしてもらいやすいかな?

日本人が、英語を道具として使いこなすために必要なスキル、
それはレコーディングスタジオの中で耳をとぎすまして聞き取れるちがいではなく、
間違いなく、大人数でのミーティング、電話でのやりとりを難なくこなせる
骨太なリスニング力のはずです。VとBの、SとTHの発音の違いを聞き取る能力は
Hi.....am...la...a   ....m gonna.......called........ ...join...?
の様な断片的な音声から、話し手が言わんとしていることを推測するのとは
全く別の能力です。
少し前の読み文法一辺倒から、少しずつ脱皮はしているみたいだけど、
日本人総英語”使える”民族を目指すとしたら、まずは
その辺の重箱の隅をつつくテストから(こっちの方が採点しやすいですもんね)、
本当に使える力を試すテストに変えていかないと、いつまで経っても
「ガラスの聴力」しか育てられないのでは。


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SII SR-E8500 [英語-Tips]

わーい新しい電子辞書届いたーヽ(^。^)丿

が。


まるで双子のような見た目。


つーか、完璧に同じ・・・・??

どうも金型まで同じもの使ってるっぽい。キーボードの色と変なゴムパッキンみたいな部品以外は、旧型と全く同じ、新鮮味全くなし!!!_| ̄|○

久しぶりに「お買い物」したのに・・・(T^T)
まー、8500の名誉のために言っておくと、

  • 起動が相当早くなった(3秒→1秒)
  • 搭載されているオックスフォードのネイティブ向けがコンサイスから普通版にレベルアップ
  • 辞書キーの割り当てが若干変更(英活が英日辞書キーの中に、国語辞典がなぜかメニューへ後退)
  • お気に入り辞書キーの登場

こんなもんかいな?あとは液晶の見にくさからなんか、キータッチまで全部一緒。全部一緒だから最新版じゃなくてこっちを買ったんだけどね。しかしなぜキーボードが白いんだ、あとで汚れが目立つじゃないかよ。。。

使ってみての感想ですが、起動が1秒って言うのは思いのほか快適です。おもわず、あ、あれなんだっけ?で調べようと思う。(ウェブ辞書もいいけど、いまいち解説が好きじゃないんです)あとオックスフォードのシソーラスはロジェに比べて圧倒的に使いやすい。エントリー数がロジェより少ない(様な気がする)けど。フレーザルバーブも載ってるし。何でかと思ったら、ロジェは概念が他の単語で示されてるのに対して、オックスフォードはその単語のその場での意味をを文脈で読み取らせる方式をとってるからだった。

なんだか、修論はそろそろ終わりかけてるんだけど、ウェブ辞書だけでしのいだ2週間、思ったことは、結局難しいところは頼りにならねー。逆に日本人向け学習辞書(゜д゜)ウマーということかな。いちいち動詞に対する用法とプレポジション載ってる辞書なんてなかなかないよ。というわけで電子辞書、その値段払う価値有りです。個人的には。


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アカデミックライティング [英語-Tips]

さて、大学院に入って以来毎日死ぬほど書かされているわけですが、日本人の普通の英語学習者にとって一番辛いのが、ライティングだと思います。わたしもライティングだけは日本での勉強がほとんど役に立たなくて、英語学校でやっと勉強できたような気がします。

というのも、ほとんどの日本人にとって全く初期の段階では、アカデミックライティングのような改まった文体はおろか、メールに書くような砕けた文章ですら書くのが難しいからだと思います。また、問題集を解くのと違って、英語がよっぽど得意な人かネイティブが知り合いにいないと、添削すらままならない、あとはそもそも書くことがないよ。これらがライティングの勉強を難しくするおもな要因ではないでしょうか?

今回はとりあえず、それらしい英語の文章を書ける、と言う前提の上、私がやって効果があると思う勉強法を書きたいと思います。

  • まず、書く内容に関係のある参考文献は必ず英語で読む。
    これは、準備段階として本を読んでいるうちに、頻出の語彙が無意識で頭の中に蓄積されるため。
  • 少しでもあやふやな単語は必ず英英を引く。
    アカデミックライティングの場合、動詞の正確な意味や、形容詞副詞のコロケーションがとても大事。
  • シソーラスを使って語彙をカラフルに
  • 英活やコロケーション辞典(わたしはGoogleで代用)を使って、「コロケーション単位」で文章を組み立てる。
    これをすることによって、単語対単語翻訳をしていた頃と比べて、文章がぐっと英語っぽくなってくる。
  • seriously important, appallingly dangerousのような副+形容詞で特に強調したい場合、必ずGoogleでコロケーションを確認!これはネイティブでない限り全部覚えるのは不可能!でも的確に使うと、ただ単にVery Importantとか言うよりずっと効果的。
  • 怪しいな~と思う単語群、in business contextだっけ? in 'A' business contextだっけみたいなときも、前置詞があやふやなときもとにかくGoogle it!
  • 文法的間違いは慣れてくれば減ります。

こんなものかなあ・・・?とにかく一言で言うと、

ネイティブの書いた英文と比較せよ!!

と言うことかも知れない。逆に言うと、私らにはこれぐらいしかできることがないんです。私も未だにたくさん直し食らうし、それはこの単語はコロケーションしないというレベルなので、もうお手本を見て、一つ一つ覚えていくしかないんです。

もうひとつは、とにかく理論的に!
英語のエッセイは最初に構造を考えることなく、書くことは不可能だと個人的に考えます。私はエッセイ書く前に、盛り込まなくてはいけない内容を箇条書きして、最初に文字数をIntroduction、Body、Conclusionに割り振った後、その項目にも細かに文字数を当ててしまいます。こうすれば、一番大切な結論が言えないまま終わってしまったなんてことが起こりにくい。あと、全体的に理論的に構築することももちろんだけれども、それぞれのパラグラフのなかでの構造も、また同様に理論的である必要がある。日本語ではあまり「それゆえに」とか「また一方」とか「しかしながら」とか仰々しく使うことはないけど(もしかしたらアカデミックな文献ではあるのかも知れないですけど)、英語の場合、自分の論点の行き先を示す、Transition Wordsはとても大切。それを適切に入れるだけで、文章のつながりがぐっと見えやすくなったりします。注意点として、日本語で考えて英語の文章を書いていると、英語では必要のない位置にTransition Wordsを入れがちです。(私も昔そうだった)でも、よく考えて、あなたの前の文章とその後の文章は、共通点があるのか、ただ単に並列なのか、それとも全く反対のことを述べているのか?私たちが外国人である限り、言語のハンデは一生ぬぐえないのだから、せめて文章構造だけでもわかりやすくして、弱点をすこしでも克服したい物です。


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