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アカデミックライティング [英語-Tips]

さて、大学院に入って以来毎日死ぬほど書かされているわけですが、日本人の普通の英語学習者にとって一番辛いのが、ライティングだと思います。わたしもライティングだけは日本での勉強がほとんど役に立たなくて、英語学校でやっと勉強できたような気がします。

というのも、ほとんどの日本人にとって全く初期の段階では、アカデミックライティングのような改まった文体はおろか、メールに書くような砕けた文章ですら書くのが難しいからだと思います。また、問題集を解くのと違って、英語がよっぽど得意な人かネイティブが知り合いにいないと、添削すらままならない、あとはそもそも書くことがないよ。これらがライティングの勉強を難しくするおもな要因ではないでしょうか?

今回はとりあえず、それらしい英語の文章を書ける、と言う前提の上、私がやって効果があると思う勉強法を書きたいと思います。

  • まず、書く内容に関係のある参考文献は必ず英語で読む。
    これは、準備段階として本を読んでいるうちに、頻出の語彙が無意識で頭の中に蓄積されるため。
  • 少しでもあやふやな単語は必ず英英を引く。
    アカデミックライティングの場合、動詞の正確な意味や、形容詞副詞のコロケーションがとても大事。
  • シソーラスを使って語彙をカラフルに
  • 英活やコロケーション辞典(わたしはGoogleで代用)を使って、「コロケーション単位」で文章を組み立てる。
    これをすることによって、単語対単語翻訳をしていた頃と比べて、文章がぐっと英語っぽくなってくる。
  • seriously important, appallingly dangerousのような副+形容詞で特に強調したい場合、必ずGoogleでコロケーションを確認!これはネイティブでない限り全部覚えるのは不可能!でも的確に使うと、ただ単にVery Importantとか言うよりずっと効果的。
  • 怪しいな~と思う単語群、in business contextだっけ? in 'A' business contextだっけみたいなときも、前置詞があやふやなときもとにかくGoogle it!
  • 文法的間違いは慣れてくれば減ります。

こんなものかなあ・・・?とにかく一言で言うと、

ネイティブの書いた英文と比較せよ!!

と言うことかも知れない。逆に言うと、私らにはこれぐらいしかできることがないんです。私も未だにたくさん直し食らうし、それはこの単語はコロケーションしないというレベルなので、もうお手本を見て、一つ一つ覚えていくしかないんです。

もうひとつは、とにかく理論的に!
英語のエッセイは最初に構造を考えることなく、書くことは不可能だと個人的に考えます。私はエッセイ書く前に、盛り込まなくてはいけない内容を箇条書きして、最初に文字数をIntroduction、Body、Conclusionに割り振った後、その項目にも細かに文字数を当ててしまいます。こうすれば、一番大切な結論が言えないまま終わってしまったなんてことが起こりにくい。あと、全体的に理論的に構築することももちろんだけれども、それぞれのパラグラフのなかでの構造も、また同様に理論的である必要がある。日本語ではあまり「それゆえに」とか「また一方」とか「しかしながら」とか仰々しく使うことはないけど(もしかしたらアカデミックな文献ではあるのかも知れないですけど)、英語の場合、自分の論点の行き先を示す、Transition Wordsはとても大切。それを適切に入れるだけで、文章のつながりがぐっと見えやすくなったりします。注意点として、日本語で考えて英語の文章を書いていると、英語では必要のない位置にTransition Wordsを入れがちです。(私も昔そうだった)でも、よく考えて、あなたの前の文章とその後の文章は、共通点があるのか、ただ単に並列なのか、それとも全く反対のことを述べているのか?私たちが外国人である限り、言語のハンデは一生ぬぐえないのだから、せめて文章構造だけでもわかりやすくして、弱点をすこしでも克服したい物です。


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コメント 3

かいちゃん

英語を書くということは大変なことですよね。

ましてや論文などというものを書くのは、日本語であっても大変なのに、英語で書くとなると至難のワザです。いまのnanakeさんの状況はつらいと思いますが、それを乗り切れれば、本当の英語の力がつきます。

私は英語を使ったビジネスを20年以上してきましが、仕事で使える英語は英会話ではありません。書く力です。交渉力のある英語とは、説得力をもったライティングです。いまの苦労はぜったに将来活きます!

ところで、本日の投稿をもって私のブログを閉めることにしました。いままでコメントをいただきありがとうございました。

また、時々遊びにきますね。それじゃ、お身体に気をつけて!
by かいちゃん (2007-04-08 09:11) 

sawori

勉強になります!私はエッセイすらなかなか書けず、web2.0を駆使して英語のサイトを読み漁り、文体を真似ているので...。
by sawori (2007-04-11 00:19) 

Nanake

>かいちゃんさん
はーい、かいちゃんさんの言葉を胸に、あと半分英語論文の試練がんばります!(ロ_ロ)ゞ

ブログついに終わってしまったんですね。お疲れ様でした、と同時に毎回Insightfulな記事おもしろかったです。Design Futuresとかについてのご回答ですが、2例とも拾ってきた題材ドンぴしゃの翻訳をかいちゃんさんが当てられてたので、びっくりしました!!!
私はまだ、Design Future SeminarとDesign Futures Seminarの区別が感覚的につかめないんですけど、これはきっと読書量の問題なんでしょうね~(^^)
またおもしろい英語談義でもありましたら是非教えてください。

>Saworiさん
おひさしぶりです^^
エッセイなんて日本の教育課程では触れる機会がありませんからねえ・・・。というか、この能力絶対社会に出ても必要だから、中学高校で教えて欲しいなあ・・・。
エッセイの基本はマネですよ!マネ!!マガジンなんかと違って、あんまり気を遣った比喩を使ったって、かえって混乱を招く恐れがあるし、研究者は英語ネイティブじゃない人だってたくさんいるんだから、お互いわかりやすい形式で書くべきなんです。(といって自分を慰める(笑))
by Nanake (2007-04-12 08:18) 

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