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"Harry, your eyesight really is awful." [今日のねっとりポイント] [英語-Tips]

週1回のねっとりポイントの時間です。週一回を目標としていても、ねっとりしたいポイントが見つからないときはない時もあります。今週はハリーのオーディオブックを聞いてたときに耳に入ってきた

"Harry, your eyesight really is awful."
Harry Potter and the Deathly Hallows, P49, PP21.

についてです。
ポイントはなんでreallyの位置がBe動詞の前なのか?ということです。
まあ、結果から言ってしまうと、強調表現の一種。だそうです。

You are really a wonderful man.(「あなたはいつも本当に素敵な人ね」)
You are a really wonderful man.(「あなたって本当に素敵な人ね。」)

すごーく微妙な違いなのですが。結構意味する所が違うようです。2番目は普通のセンテンス。私らが英作するときに作るような文章ですね。意味する所もそのままナチュラルに、reallyがmanにかかって、「あなたって本当に素敵な人ね。」そのままの感じかな。対する1は見て分かるようにreallyの位置が違うので、話者の意図が少し違った所にかかってきます。日本語にしてしまうとどうしても例2と同じ文章になってしまうので、説明が難しいのですが、あえて訳すならば「あなたはいつも本当に素敵な人ね」という感じですかね。例2は、普段は何もしない旦那さんがたまたま今日は食器を洗った、という場合などに使いますが、常日頃から家事を手伝ってくれるすばらしい旦那さんを褒めたたえて言う場合は1となる訳です。

同じような強調表現の例として(文法的には別かもしれませんが、話者の意図が文の構成に強く影響を与えていると言う意味で)、

I'm always forgetting a key.(いつも鍵忘れちゃうんだよね)

こんなのもありますやね。ちなみに、わたしはこれらの文章を目で見れば気づきますが、特にREALLYの部分にアクセントもなしに全体をすらすらっと言われたら、差に気づかない自信があります。[もうやだ~(悲しい顔)]

最後に、最初の例に戻りますと、ここでハーマイオニーは「ハリーの視力がすごく悪いんだね」ということを言いたいのではなく、むしろ「ハリーの視力って本当、ケチのつけようのない位最悪!」かなー。苦しー、訳せてない・・。

アカデミック、ビジネス関係の英文は曖昧さを回避するためにわざと文学的要素が混じり込まないように書いてあるので、適当に読んでも精読しても得られるものはあまり変わらないのですが(理解度以外は)、文学は例外が多い分だけ、それを読み解く楽しみがあります。


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