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9th day: 海に沈んだ栄光 [旅-Scandinavia]

午前はストックホルムの運河を回る船に乗る。初め、いくつかコースがあるの知らなくて、間違ったチケットを買ってしまったんだけど、キャンセルして一番有名な、橋の下を回るツアーに無事乗ることができた。このツアーはグランドホテル横の港を出港して、バルト海とLake Mälaren(メーラレン湖)の水門を通過してSödermalm(ソーデマム)島をぐるっと周り、もう一回水門をくぐって戻ってくるコースである。ちなみに日本語の解説があります。すげー。


中央に燦然と輝く日本国旗。ヨーロッパの国々さしおいて、ジャパンマネーの存在感示してます。

 


30分前から並んでたんだけど、結構混んでて、出港時にはほぼ満席だった。水位の低い方から高い方へ上がる水門というのは、原理は知っていたけど、実際に体験するのは初めて。体感できないぐらいゆっくり水はアップダウンするから、壁に残った水の跡でしか、船の位置が変わったのはわからないんだけどね。

 

 
水位が下がるときには、みんな壁にひっついて、変なロープ持たないといけないらしい。そしてなぜかカメラ目線の兄ちゃん

ソーデマム島の裏手は新興住宅地らしくて、スウェーデンのかっこいいモダン住宅がこれでもかとたくさん並んでいた。

これらの建物は、近年の経済の高度成長の後に(1970年代)建てられたものらしい。日本でバブルの時期に建った建物なんて見る価値がありますか?どの建物も、ヨーロッパ伝統方式には習わず、窓を大きくとったシンプル&クリーンなスウェーデンモダンスタイルを採用しているとのこと。説明テープの中で「だからといって、ここでスウェーデンのモダンなデザインをあまりにも自慢するつもりはありませんがね。」とか言っておった。_| ̄|○ 
確かに真実だしね。

午後はNordiskamuseetとVasamuseetに向かう。
日本語で北方民族博物館と訳されているここは、大聖堂をそのまま改造して博物館になっている。まー中身はHistriskamuseetとあまり変わりないんですが、大聖堂の構造をうまく生かした作りと、旧大聖堂の中にいきなり出現する山小屋とかが見所か・・・。昔のスウェーデン人がなに食べてたとか、どんな服着てたとか、趣向を凝らして展示してある。


左がNordiskamuseet、右がVasamuseet

 
内部はまるっきり大聖堂の造り。写真だけでは、言われないと博物館とは気づかない。


ざっくばらんな展示物達

中でも特筆すべきなのは、プラスチックゴミを使ったこのオブジェクト。遠くから見るととてもゴミでできているとは思えない。

 

小一時間程度でNordiskamiseetを跡にした後、ついにVasamuseetに向かう。17世紀に、処女航海でわずか数百メートル進んだだけで、海に沈んだ戦艦ヴァーサ号を丸ごと飾ってある博物館である。湿度を保つための何重もの扉を開けると、ほのかに潮の香りが。そしてその前にはヴァーサ号が鎮座している。

で・・・・でかい!!!

写真じゃスケールがわかりにくいのが残念だけど、舳先の下にいる人たちと大きさを比較してみてください。写真は結構明るく撮れてるけど、実際はもっと暗くて、その中に浮き上がるようにライトアップされた、ヴァーサ号は圧巻。木が炭化して(?)真っ黒で黒檀製のように見えるので、見事な装飾と相まってとてつもない威圧感が・・・。

 

沈む前はきれいに色づけられてたらしいけど。甲板と同じ位置から見る水面(だろう位置)は、優に3階建ての建物以上の高さはあって、下を見るのが怖い。100人以上のクルーがキャビンもない2階の物置と、3階の大砲が置いてある階層にたこ部屋状態で詰め込まれていたらしく、その実物大再現ジオラマもまた見物だった。

こんな見事な船が海をうろうろしてたなんて、大航海時代ってすごいなあ。

この夜すごいいびきをかくおばさんのせいで、またよく眠れず。薄れる意識の中、英語で罵ってた。(もちろん聞こえないようにだけど)成長したなあ。


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